パジェロミニを廃車にしましたが諦められず・・・

令和6年4月現在の話です。

前回の故障

5年ほど前に走行距離10万キロ超のパジェロミニ(M/T、ABA-H58A、I/C、TURBO)を中古で購入しました。
仕事に使う用途で、2~3年・3~4万キロ程度乗れれば御の字と思っていました。しかし、乗ってみると楽しくて雪道を走りに行ったり、未舗装路を走ってみたりと乗りまくりました。

購入から2年半ほど経過した頃、仕事で群馬から栃木に向かっている高速道路で異変が発生しました。
最初はギアの振動がひどくなったような気がしていました。明らかに1気筒死んでいるような感じでしたが、アクセルを踏めば速度は80キロでも100キロで走行することもできたので、とりあえず現場に行くことは諦めて自宅に帰りました。
1気筒死んでいると思っていたので、まずはプラグを交換してみました・・・イグニッションコイルを交換してみました・・・が症状は変わりませんでした。

ググりまくってパジェロミニは3番シリンダーのバルブが壊れるケースが多いことを知り、シリンダーヘッドを開けることにしました。開けてみた結果、排気バルブが欠けていました。プラグの電極が欠けていたことから電極の一部が欠けて排気バルブに当たって欠けたと考えました。

欠けたバルブ

新しい排気バルブ(約3,000円)を購入して交換したところ、直りました。
※シリンダーヘッドガスケットなど、ガスケット類は新しくする必要があります。

今回の不具合

それから約3年後の2023年12月、改修後走行距離約45,000キロ(総走行距離187,000キロ)走行した頃、エンジンはかかるもののアイドリングが突然不安定になりました。
前回と違うのは、冷却ファンが回る位までエンジンが温まると症状が出なくなることです。
それを解決するためにプラグ・コイル・O2センサー・スロットルバルブ・燃料ポンプ・インジェクターを交換してみましたが症状はおさまりませんでした・・・(泣)

エンジン不調が発生してから3ヶ月、色々試しましたが直らず、諦めて軽自動車検査協会に出向き廃車手続きをしました。しかし、エンジンは始動することもあって諦めきれませんでした。

シリンダーヘッドとシリンダーブロックの境目からオイルが漏れているように見えたため、シリンダーヘッドガスケットが原因ではないかと考え、またしても開けることを決心しました。
交換するシリンダーヘッドガスケット(約6,000円)やその他のガスケットを入手し、シリンダーヘッドを開けました。
周辺のインテークマニホールドやターボタービン、排気ポートなども真っ黒であることからオイルがシリンダーや周辺に影響を及ぼしているように感じました。

にしても、「これだ!」というものは見当たりません・・・何が悪いのだろう・・・。

11ヶ月の車検期間を残して、すでに廃車にしていることもあり、シリンダーヘッドガスケットを交換しても直らない場合は、最悪クルマを廃棄することも覚悟しました。

シリンダーヘッドを再度開けてみました。
シリンダーヘッドガスケットが損傷していました(4番シリンダー付近が損傷)し、4番シリンダーにオイルが溜まっていました。
間違いなく、オイルがシリンダーに漏れていたのでしょう。

2日かけて再度組み立てました。
エンジンをかけてみると症状はなくなりました!!(祝)
組み立て中にバルブクリアランスを調整しましたが、エンジンをかけるとひどいエンジン音に遭遇しました。(泣)
シリンダーヘッドカバーを再度開け、再度クリアランス調整をしました。

な、なんと直ったではありませんか!?

静かなエンジン音。これで再度車検を取り、しばらく乗れそうです。
廃車にしなければよかったなぁ。

続き

知り合いの車屋さんにお願いして車検を通してもらいました。
引き取りに行き、空のタンクをガソリンで満たし、帰路につきました。
その日は最高気温が高く、暗くなっても暑かったので窓を半分くらい開けて走っていました。交差点で信号待ちをしていると、インタークーラーのインテークから煙が出ているではありませんか・・・・

停まるたびに煙がモクモクと・・
エンジンの回転数を抑えながら走り、何とか自宅までたどり着きました。
周囲はすでに暗くなっていましたので、懐中電灯をもってボンネットを開けてチェックしました。

ターボユニットの一部からオイルが滴り落ち、エキマニに垂れて煙が出ていました・・・

車検直後に修理が必要・・・・

原因は・・・

数年前に自前で修理した際、やはり煙が出て困りました。
よく観察すると、今回同様ターボユニットにオイルを供給しているパイプの接続部分からオイルが漏れていることに気が付きました。
今回も症状としては同じなので、原因も同じであると想定しました。

またまたターボユニットを外さなければ・・・
しかし前回の経験から、ガスケットを正しく取り付ければ直ることが分かっています。何もしないという選択肢はありません。

仕事が休みの日に朝からターボユニットを外してみると・・・やはり、ガスケットがずれていました。
2つあるボルトの片方を外し、正しい位置にガスケットを動かし、ボルトを再度取り付けました。同じ過ちはいやなので、小型カメラを使用して位置が正しいことを確認した後、ボルトを締めました。

ようやく・・・

エンジンをかけ、冷却ファンが回るまで暖機運転をしても、煙は発生していませんでしたしオイルも漏れていないようです。
ようやく正常なクルマになりました!

それでも・・・

これで完璧!
と思っていました。何度エンジンをかけてもブスブスいうことがありませんでしたし、煙も発生していませんでした。

クルマ好きな友人に自慢しようと走り始めると・・・・・ん??・・・んん!??

ブスブスと見慣れた現象が・・・・
せっかく車検を取り直したのに。超絶望感・・・

ホント、諦めかけました。これだけやっても直らないのであればもう手はない、という絶望感に苛まれました。
吸気、排気側ではもう問題はあり得ない、あとは点火しかない。
3年前にヤフオクでGetした点火コイル、もともとの点火コイルに違いがないか抵抗値を確認しなおしました。
同じような抵抗値である点火コイル、プラグコードを集めて?装填し、再度エンジンをかけてみました。この時点ではほぼ諦めていました。

しかし、何とキレイにアイドリングするではありませんか!?

「点火コイルは前回換えているから問題ない」と思い込みがありました。思い込みはやはりろくでもない結果を引き寄せます。
皆様、気を付けましょう!

戸塚

www.computer-service.jp

コンピュータ業界に30年近く身を置いていましたが、現在では建築関係、その他、まったくの異業種に。 コンピュータに関する『こまった』をサポートするべく事業を開始。