
ここ数年SSD(ソリッド・ステート・ドライブの略)の価格が随分と下がっていて、購入しやすくなりました。市販のパソコンでも標準搭載している機種がたくさんあります。
SSDはHDDと比較して格段にアクセスが速いということ。WindowsなどのOSはSSDやHDDに記録されているプログラムやデータを読み書きしながら動作します。
したがってSSD/HDDなどの記録媒体へのアクセス速度が快適性に大きく影響します。
SSDの価格が安くなってきたとはいえ、容量あたりの安さはHDDには遠く及びません。
2020年4月時点で1GBの単価はHDDでは2〜3円、SSDでは13円ほど。それでもSSDを買ってしまいます。
5〜6倍の価格差ほどの価値があるのか!?
私は、HDDの代わりにSSDを使用することについて一般的に以下のメリットがあります。
- アクセスが速い
- 衝撃に強い
- 静か
SSDのアクセスの速さはHDDの3〜4倍というのが一般的な見かたのようです。
私の主観ではありますが、体感的には10倍以上速いといった感じです。
特に起動は感動的です!
起動が遅いと、パソコンから1時間程度離れる時でも電源を入れたままにしますが、起動が速ければシャットダウンして離れます。少しではありますが電気代の節約に。
また、SSDは機械的な動作がないため、HDDほど気を使わなくて良いというメリットがあります。特にノートパソコンの場合は電源がONのまま移動したりします。
HDDでは衝撃によって“ヘッドクラッシュ”と呼ばれる事象が発生する可能性があります。パソコンを移動させるとき、特に移動先のテーブルなどに置くときには結構気を遣いました。
SSDでは機械的な動作がないため、そこまで気を遣わなくてすみます。
さらに、HDDは機械的な動作があるため、アクセスが頻発する状況ではカリカリと音がします。気になりだすとうるさく感じます。
SSDはその様なことがありません。ただ、実際に経験したことですが、機種によって極わずかに高い周波数音を出すSSDがありました。
なぜ空き容量が多い方がよいのか
SSDはフラッシュメモリです。USBメモリと同様で、フラッシュメモリには書き込み回数に上限があります。
空き容量が少なければ、狭い領域に対して書き込み・消去が繰り返されます。
狭い領域の書き込み回数が増加し、その部分だけ早く寿命がきます。また、空き容量が少ないと書き込む準備に時間がかかる様になります。これがアクセスが遅くなる原因になります。
※実際はもっと複雑な動作をしています。
どのくらい空ければよいのか
このテーマについては、対象のパソコンの用途によるので『これだけ開けておけば大丈夫』とは言えません。
メール、ネットサーフィンが主な用途であれば、100〜200GB程度空き容量があれば良いのではないかと思います。
現在お手頃価格のSSDの容量は256〜512GBだと思いますので、半分くらい開けておくのが理想ということになりますかね・・
それでは容量が不足するという方は、外付けのHDDに保存するようにしたらいかがでしょうか?
動画、写真、音楽に関係するファイルをHDDに保存すれば、SSDの空き容量を圧迫しなくてよくなりそうな気がします。
動画編集や写真編集を頻繁に行うのであれば、編集対象のファイルをSSDにコピーして作業し、作業が完了したらHDDに移動させる運用方法はいかがでしょうか。