
少々難しい話になりますが、Cドライブとは物理的に異なるHDDに『ドキュメント』『ミュージック』『ピクチャ』などのフォルダを移動させることによって、アクセスを速くすることができます。
当然デメリットもある
デメリットとしては、以下の2点が考えられます。
- HDDを用意もしくは購入する必要がある。
- パソコンを使用するときは、常にHDDを接続する必要がある。
別のHDDを用意する
違うHDDにフォルダを移動するためには、当然『物理的に違うHDD』を用意する必要があります。
既にUSBのHDDや、デスクトップであればパーツとしてのHDDを所有していてるのであれば購入する必要はありません。そのHDDに既に写真や音楽などのデータが保存されている場合でも空き容量が大きければOKです。
必要な空き容量は、現在どの程度のデータが存在するかによります。Cドライブの容量と同程度の空き容量を目安とすればよいかもしれません。
もし新規に購入する場合、デスクトップ用の3.5インチHDDであれば、6千円~1万円強あたり(2020年6月時点)がコストパフォーマンスがよさそうです。容量としては3~6TBとちょっと大きすぎる感がありますが・・
ノートパソコンの場合は、実装できる2.5インチHDDが1台だけなので、USB接続の外付けHDDにせざるを得ないと思います。
常にHDDを接続する必要がある
デスクトップであってHDDを収納する場所が空いていれば、追加したHDDが常に接続されていますので、意識する必要はありません。
問題はノートPCです。前述のように、パソコンを使用する時は常にUSBの外付けHDDを接続する必要があります。外したままでは起動してもログインできないか、ログインできてもドキュメントやミュージックフォルダにアクセスできません。
ノートPCを決まった場所で使うスタイルであればよいかもしれませんが、パソコンを出したりしまったりするスタイルの場合は煩わしいことになりますので、お勧めしません。
別フォルダにデータを移動する
実は、手順は本サイトで公開している『フォルダをDドライブに移行』の手順とほぼ同じなのです。
違いは、追加したHDDのドライブレターに読み替えればよいだけなのです。
ドライブレターとは、HDDやDVDドライブに割り当てられるD:、E:などのアルファベットです。
ちなみに、AppleのMacにはドライブレターという概念はありません。
ドライブレターに注意!
先に述べたドライブレター。ちょっと注意が必要です。
場合によって同じHDDを接続した場合でも、割り当てられるドライブレターが変わってしまう可能性があります。
その理由を以下に書きます。(細かいことは知らなくても良いという方は飛ばしても構いません。)
ドライブレターが割り当てられる方法
USBメモリをパソコンに接続すると、ドライブレターが“自動的”に割り当てられます。DドライブからZドライブへ向かって割り当てられます。DVDドライブが内蔵されているパソコンであれば、パソコンが起動したときにDVDドライブにDが割り当てられています。
したがって、USBメモリはDの次のEドライブとなるわけです。
ではUSBメモリを接続した状態で外付けHDDを接続するとどうなるでしょうか。
このケースでは、USBメモリのEの次のFドライブになります。
違うケースとして、USBメモリが接続されていない状態で外付けHDDを接続すると外付けHDDはEドライブとなります。
ドライブレターが変わると何が問題なのか
ドキュメント、ミュージック、ピクチャなどのフォルダを外付けHDDに移動すると、パソコンは移動時のドライブを記憶します。フォルダをFドライブの外付けHDDに移動したとします。この時にEドライブにはUSBメモリが接続されていたとします。
USBメモリは用事が済んだので取り出ししてシャットダウンしました。
次に起動しようとしたとき、外付けHDDがEドライブに割り当てられる可能性があります。
ファイルを移動したときには、あるドキュメントがFドライブに保存されていましたが、再起動後はEドライブにHDDが割り当てられたことで『アクセス不能』となってしまいます。