
2021年初頭、RedHatによるCentOSの開発方針が変更されました。
今までは、RHELとの互換を目指すディストリビューションでした。簡単に言ってしまえは商用Linuxのほぼコピーという安定性・信頼性のあるLinuxサーバを無償で利用できるというメリットがありました。
変更後は2019年に公開されたCentOS Streamに開発を集中させる方針に変更とのこと。
CentOS Streamは、RHELの「開発ブランチのスナップショット」としてRHELリリースよりも先に利用することができるということなのです。
簡単にいってしまえば、今まで商用Linuxのリリース⇒CentOSリリースという先に述べた安心感のあるサーバOSを利用できたものが、今度はCentOSスナップショット⇒商用Linuxリリース という逆の流れになる ということらしいのです。
それに伴って、CentOSの最新リリースCentOS8は2021年末までのサポートで終了となるので、それまでに対処をきめて実行しなければなりません。
ちなみに、CentOSのひとつ前のバージョンであるCentOS7は当初の予定通り2024年6月30日までサポートされるということなのでもう少し猶予があります。
お客様の中には、CentOS7のサーバでホームページ、メールを使用している会社さんもあります。
ここ数年の間に今後のことを検討する必要がありそうです。
FreeBSDに決めた!
やっと本題です。私のサーバはCentOS8で運用していました。
ホームページ、メール(SMTPS,IMAPSなど)に使用していました。他のお客様のドメインも仮想ドメインとして同じサーバで稼働していました。
さて・・・、どうしようか・・・。
そのまま継続してCentOS Streamにしようか。でも、今までは安定した商用Linuxのリビルド版だったのに、今度はある意味開発ブランチ。安定性など少々不安が残る・・・かといってRHELのライセンスを買うほどの余裕はなし・・
他のLinuxディストリビューションにしようか・・・。debianか?でもディレクトリ構造とかちょっと変化球な感じがするし・・・
FreeBSD・・比較的ライフサイクルが短いし・・・
と少々頭を悩ませました。
結果、UNIX系OSで最初に使用したFreeBSDが懐かしくなったこと、Linux系に比べて動作が軽い、特にストレージに負荷がかかっている時でも応答が速いイメージがあったことからFreeBSDとすることを決めました。
やらねばならないこと
CentOS8からFreeBSDに移行するにはいくつかの方法が考えられます。
- まったく新しいコンピュータを用意する。
- 新しいハードディスクやSSDを用意する。
- 使用しているコンピュータを再利用する。
1.が一番リスクが低く、やりやすい方法です。でも多くのお金がかかります。
2.は比較的安価でリスクがかなり低い方法です。
3.が一番費用が掛かりませんが、現行稼働しているハードディスクを消去する必要があるのでリスクが高いことと、バックアップ⇒ディスクの消去⇒新たにインストール・設定が発生するため手間がかかります。
私の場合、お金がないことと比較的時間を取りやすい状況にあったため、勉強も含めて一番手間のかかる3.を選択しました。
まずはバックアップ
移行する前に、まずは現行のサーバをバックアップします。
バックアップに関しては『FreeBSD移行のためのバックアップ』を参照ください。
FreeBSDのインストール
バックアップが終わったら、新しくFreeBSDをインストールします。
インストール時にディスクをフォーマットしますので、バックアップがきちんと取得できていることを確認しましょう。
FreeBSDのインストールを参照してください。